千両を長持ちさせるために

「特等（いっちゃんええやつ）」の千両



本日仕入れてきた千両。
長持ちさせるために
水揚げ処理
（花の先端まで水が行き届くようにし
長持ちさせるための処理）
を行います。


いくつかの手順がありまして


まず、古葉（2年目以降の古い葉）をとります。




古葉をとる前


古葉をとった後



古葉は、傷んでいることも多く
葉数を減らして
水の上がりを良くするために
当店では、1本1本丁寧に取り除きます。


その後、茎の下の部分を
かなずちで、たたきます。


千両は、茎が硬く、
水の上がりもあまり良くないお花なので
水を吸い上げる茎の下の部分を
たたいて、導管（植物の水の上がる管）を
露出させ、水を上がりやすくします。

この処理は、他の枝物などでも
やる手法です。


そして、最後に「湯揚げ」。


熱湯に、茎の下の部分をつけます。

湯揚げの原理は、茎をお湯につけることによって
導管内の空気を外に押し出し、
それによって導管内に水が
スムーズに上がるようになるというものです。



ここまでやったら
深めの水につけて
水揚げ完了です！




これを、数百本やるのは
非常に時間のかかる作業ですが
お客様に1日でも長くお楽しみいただくため
当店では毎年
この手順を実行しております。



何かご質問などございましたら
コメント入れてくださいね！