「荒神松(こうじんまつ)」
とは、
台所の神様、
「荒神様」
に供える松
というのが、ネットで調べた
おおよその答えのようです。
地域によっても、「荒神松」の定義が異なるようですが
浜松近郊では
松2本と端梅(ずばい)と熊笹(くまざさ)
を組み合わせたものを指します。
ここ大事なんですが、
その松2本というのも、
「男松(おまつ)」1本
と
「女松(めまつ)」1本
が、遠州地方に古くから伝わる「昔ながらの荒神松」なんです。
昔ながらの荒神松
熊笹
端梅(ずばい)
男松(おまつ)
女松(めまつ)
男松↓ 女松↓
「男松(おまつ)」と「女松(めまつ)」
って、どうちがうの?
簡単な見分け方があります。
「男松」は、触ると痛い!(かたい)
「女松」は、触っても痛くない。(やわらかい)
最近では、スーパー・ホームセンターなど
ありとあらゆる所で
「荒神松」を売っています。
しかし、「男松」と「女松」を
1本ずつ入れずに、
「男松」を2本入れている
「荒神松」も、多いようです・・・。
なぜなら、
「女松(めまつ)」の生産が技術的に難しく
生産量が圧倒的に少ない→原価も高い
↓
「男松(おまつ)」2本でもいっか。
というわけです。
前置きが長くなりましたが
そんな背景がありながら
かたくなに
「本物の荒神松」
を作り続けている生産者がいます。
それが
滝本昌巳さん
です。
過日行われた
「松市」 でも
私は、滝本さんの松を購入しました。
その滝本さんが、
毎年12月24日の夜、
当店に「荒神松」を届けてくれるんです。
今年も、24日に来てくれました。
この方の、松に対するこだわり・ポリシー・プライドは
凄まじいものがあり
本日も、1時間以上お話をお伺いしました。
感動しました。
他人がどんなにズルをしようと
儲けが少なくなろうと
決してぶれずに
自分が理想とする松をつくる
そんな生き方をしている
滝本さんが好きです。
私もそうでありたい
と、強く思います。
明日から、
「滝本さんの荒神松」を販売します。
年末商戦の始まりです。